特殊両口リングゲージとは?|通り・止まりを1本に一体化した高効率測定ゲージ事例

『リングゲージを1本で通止判定したい』という要望を実現した特注設計と加工技術


今日の出荷品から|特殊両口リングゲージの課題解決事例

本日出荷した製品の中から、測定効率の向上につながる事例をご紹介します。

今回製作したのは、
『通り側・止まり側の両機能を1本に集約した特殊両口リングゲージ』です。

測定対象は『φ10の軸部』。

通常、リングゲージは
『通り用(GO)』『止まり用(NO GO)』を別々に使用しますが、

お客様からは、
『1本で通止判定を完結させたい』というご要望をいただきました。

この課題に対し、設計と加工の両面から最適な解決策をご提案しました。


製品仕様(事例)

・測定対象:φ10軸
・材質:SKS3
・熱処理:HRC58以上(サブゼロ処理)
・形状:ローレット加工付き丸棒、全長60mm、外径φ15
・構造:両側に『通り』『止まり』機能を配置
・設計・製作:渡辺精密工業株式会社
・管理番号:25-02425


特殊両口リングゲージとは何か

特殊両口リングゲージとは、

『リングゲージの通り(GO)と止まり(NO GO)を1本にまとめた測定工具』です。

一般的な運用では、

・通り用リングゲージ
・止まり用リングゲージ

を個別に使用・管理します。

一方で、プラグゲージ(栓ゲージ)では、
『両端に通止機能を持たせる構造』が一般的です。

今回の事例は、この発想をリングゲージに応用したものです。


技術的な難しさ|両口構造による加工制約

本製品の難しさは、
『両側に測定部を持つ構造』にあります。

通常のリングゲージでは、

・研削砥石が貫通できる
・加工時の逃げが確保できる

ため、安定した加工が可能です。

しかし本製品では、

・両端に測定部があるため『止まり形状』となる
・砥石の逃げが確保できない
・加工干渉による精度低下リスクが高い

という制約が発生します。


当社の工夫|精度と機能を両立する設計

これらの課題に対し、当社では以下の工夫を行いました。

・測定部奥に『ニガシ(逃げ)スペース』を設計
・砥石干渉を回避する加工プロセスの最適化
・軽量化と操作性を両立する外径・全長設計

これにより、

『±数ミクロンレベルの高精度』

を維持したまま、両口構造を実現しています。


導入メリット|測定効率と管理性の向上

本ゲージの導入により、現場では以下の効果が得られます。

・『1本で通止判定』が可能(測定時間短縮)
・ゲージの持ち替え不要(作業効率向上)
・管理点数の削減(在庫・校正負荷の低減)
・測定ミスの防止(ヒューマンエラー低減)

特に量産現場において、
作業性と品質安定の両面で大きな効果を発揮します。


このような課題に対応可能です

・通り・止まりのゲージを1本にまとめたい
・測定時間を短縮したい
・ゲージ管理点数を減らしたい
・作業ミスを防止したい

このような課題に対し、
『測定方法そのものの設計』からご提案可能です。


特殊ゲージの設計・製作について

渡辺精密工業株式会社では、

・特殊リングゲージ
・複合機能ゲージ
・専用検査治具

など、既製品では対応できない測定工具の設計・製作を行っています。

『こんな測定はできないか?』という構想段階からでも対応可能です。

設計力と加工技術を組み合わせ、
現場に最適なソリューションをご提供します。


まずはご相談ください

当社は、自社工場での一貫製作により、
試作・単品から量産対応まで柔軟に対応しています。

『どんな小さな疑問にも寄り添う』姿勢で、
最適な測定環境づくりをサポートします。


FAQ(よくある質問)

Q1.特殊両口リングゲージとは何ですか?   
A1.通り(GO)と止まり(NO GO)の両機能を1本にまとめた特注リングゲージです。

Q2.通常のリングゲージとの違いは何ですか?   
A2.通常は通り用と止まり用を別々に使用しますが、本ゲージは1本で両方の判定が可能です。

Q3.なぜ製作が難しいのですか?   
A3.両側に測定部があることで加工時の逃げが確保できず、砥石干渉や精度維持が難しくなるためです。

Q4.どの程度の精度で製作されていますか?   
A4.±数ミクロンレベルの高精度で加工し、安定した通止判定が可能です。

Q5.どのようなメリットがありますか?   
A5.測定時間の短縮、ゲージ管理点数の削減、作業ミスの防止など、現場効率の向上につながります。

Q6.他のサイズや形状でも対応できますか?   
A6.はい。測定対象や用途に応じて、最適な仕様で設計・製作いたします。

Q7.試作段階から相談できますか?   
A7.はい。構想段階からのご相談にも対応し、実現可能な設計をご提案いたします。


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■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
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